前回は Office Demo 環境の展開についてでした。
さて、実際にデモを行うにはクライアント側も必要になるので、今回はクライアント環境のセットアップについてご紹介します。
クライアント セットアップ ツール
どんなことしてくれるの?
セットアップ内容は記のキャプチャを参照。
デモ用クライアントをセットアップした時のキャプチャなので、一部ユーザー名とアカウント名を隠してます。
#しかも「エラーで完了」してますが・・・気にしないでください
設定/展開される内容としては
- デモで使用する3人分のアカウント作成
- ツールやアプリケーションのインストレーション
- 3人分のプロファイルと各種デモネタの展開
単にOffice 365 サーバーサービスだけのデモを行うのであれば、前回のサーバー側の環境展開でも可能ですが、OutlookやExcel等のクライアントデモを行うにはこの クライアント セットアップが必要です。
正確にはこのツールでセットアップしなくても、自分でチマチマと準備すれば近い環境は作成できます。が、面倒くさいし乗っかっておいた方が楽です。
環境削除機能もあるし
システム要件
メモリ | 4GB以上 |
ネット接続 | 必須 |
OS | Windows 8 |
Office |
Office 2013, Lync 2013 #Skype for Businessも可 |
権限 | ローカル 管理者権限 |
オプション | Project 2013, Visio 2013 |
ツールのインストール
「Microsoft Office Division Demos」サイトを開き「RESOURCES」を表示します。
ページ内の 「Resources」から 「Office 365」を選択します。
#デフォルトで選択されてるはず
そのまま下に少しスクロールして、「Client Setup Tool」を表示します。
ダウンロード記号を選択して、セットアップを起動します。
ClickOnceの画面が表示されますので「インストール」を選択してください。
60MB弱のサイズがあります。途中実行許可等表示されましたら許可してあげてください。
セットアップ
インストールが終わると、自動でセットアップ画面が表示されます。
「SetUp」を選択すると処理が進みます。
先のサーバー側に構築したテナント名を入力して「Verify Tenant」を選択すると、テナントの存在チェックとユーザー情報を取得します。
テナント展開時にデモユーザー名を変更していた場合、ここで紐付けを行います。
今回は3人とも変更していたので、それぞれ紐付け設定を行いました。
完了したら「Choose Users」を選択します。
お次はデモ環境に必要なファイルのダウンロードを行いますので、「Download」ボタンを選択します。完了しましたら次の画面が表示されます。
これで準備が出来ましたので「Install」を選択します。
作成されるプロファイルは、ユーザー名は「first name and last initial」(Akira Fukamiなら AkiraF)、パスワードは「pass@word1」になります。
しばらくセットアップが続きます・・・
終わりましたら下に「Complete」ボタンが表示されるので選択してください。
ジャーン! これにてクライアント環境の準備完了!
余談
「Windows 8.1 開発者用ライセンス」を先に取得する?
取得していない場合、処理の途中(Finalizing時)でMicrosoft アカウントのサインイン画面が表示される場合があります。これが10秒ほど?で閉じては開きを繰り返します(処理内で自動で進むようになっているのでしょうが)。
もし上記の罠に引っかかった場合、アカウントを入力して、パスワードを入力して、サインインボタンを押して、結果を待って・・・を10秒ほどで行う必要があるので、せめてアカウントをコピペする等時間短縮を頑張ってください。
Azure上のクライアントで動かない?
これは試し切ってないのですが、どうもAzureの仮想マシン上のクライアントでは、このツールのセットアップがうまくいきませんでした。具体的には「Install」ボタンを選択した後、勝手にサインアウトされてしまい処理が続行されません。
もうちょっと試してみようと思います・・・
Akira Fukami